今回は、小児科関連の書籍を複数買い取りさせていただきました。

その中でも注目させていただきたい本がこちら。

「小児・周産期病理アトラス」

2012年4月発行の比較的新しい本です。

「周産期」という言葉が入っているので、産科や婦人科の要素も入っているのかと素人的には一瞬思ったのですが、あくまで周産期にも観察できる胎児の病理を扱っており、母体のケアの専門書とは一線を画しております。ただ、胎児に何かしらの異常が観られる場合、その妊娠自体がハイリスクなものであることも多々あるでしょうから、全くの別問題として扱っているわけではありません。それだけに、産婦人科の文献も多数引用されているようです。

こちらの本の外観をぱっとみた感じですと、一般に「アトラス」と題が付けられた医療系の書籍に比べて全体的に薄い印象を受けますが、中身は決してそんなことはありません。病変部位・疾患部位ごとに章立てがされており、それぞれの症例が豊富な写真と共に掲載されています。

生まれてくるときにすでに病気という敵と戦わねばならない小さな命と、一緒に戦ってくれるお医者様の存在をこういった本の影に感じるとき、医療関係者の方々は本当に格好いいなと思います。

我々も古本の橋渡しという形で、お手伝いできれば嬉しい限りです。

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました！