今回は、医学関連、その中でも遺伝子工学関連の図書を買取させていただきました。

今回の買取も中身に書込み等も少なく、人気分野であったことから、良い査定額をつけさせていただくことができました。

その中から具体的な本を一冊挙げさせていただきます。

「遺伝子工学実験ノート 下 遺伝子の発現・機能を解析する (無敵のバイオテクニカルシリーズ)」

こちらの本は2009年出版の本となっております。「ノート」と題名にありますが、実験結果を記録するための文字通りの「ノート」ではなく、遺伝子工学を学ぶ方向けの実験手順などを解説した解説書となっております。

門外漢の私ですが、ぱっと見た感じ、イラストを多用した紙面と一般人にも馴染みのある単語が散見されることから、どちらかというと初学者の方向けの入門書といったところでしょうか。各実験に要する時間の目安なども記載されております。

また、遺伝子工学はそれまでの分析データの蓄積を利用して分析に利用することも多いことから、利用可能なデータベースの紹介なども巻末にてされています。この辺りも初学者にはうれしいところでしょう。

こちらの本はamazonでは基礎医学のジャンルの本として分類されていますが、こういった地味な実験の積み重ねの結果が医学臨床を支える骨格となっていることを思うと、派手に日の目を見ないような「縁の下の力持ち」的な分野にも、是非、志を高く持った学生さんたちに興味をもってもらいたいものですね。

今回もたくさんの良書をお譲りいただき、ありがとうございました！