今回お譲りいただいた医学書の中には心肺蘇生法や人工呼吸管理に関するものが多めに含まれていました。

その中でも特に良いお値段をつけることができた本がこちらです。

「Ecmo Extracorporeal Cardiopulmonary Support in Critical Care, Red Book」

2012年発行、同タイトル本の第4版ですね。

最初、タイトルにある「ECMO」の読み自体がわからなかったのですが、これで「エクモ」と発音し、人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療のことをこう呼称するのですね。Exreacorporeal=体外の、Cardiopulmonary=心肺蘇生法　なので、読んで字のごとく、なのですが、医療従事者の方でないとあまり耳慣れない言葉かと思います。

ECMOは根本的な治療方法というよりは急性期などに対症療法として用いられる概念のようですが、それだからこそ、現場の判断で仕様される際には素早い決断と治療の実行が必要になるはずで、治療のケーススタディが現場従事者には重要になってくるのだと思います。こちらの本にも様々なケース、症状に合わせたECMO使用事例が紹介されています。

専門用語や引用文献・論文に溢れたいかにも「専門的な洋書！」という佇まいの本書ですが、このような本と格闘して日々患者の命を救ってくださるお医者さまには本当に頭が下がります。未来の使用者様がまたどこかで尊い命を救ってくださることを祈りつつ、紹介させていただきました。

今回も沢山の良書をお譲りいただき、ありがとうございました！